予防歯科 PREVENTIVE CARE

MTM(メディカルトリートメントモデル)について

MTMとは、患者様側の歯と口腔内リスクに合わせた予防歯科治療プログラムです。虫歯や歯周病は、その時の治療だけを行っても、口腔内がばい菌だらけの状態では何度でも再発します。

予防歯科治療の先進国スウェーデンが発祥のこのモデルは定期的にメンテナンスを行うことで、生涯自分の歯で美味しく食べられるよう大切な歯を守ることができる、先進の予防歯科治療です。

MTMの特徴

  • 口腔内を徹底分析し歯の喪失リスクを患者様と共有
  • 詳細な分析結果と診断をもとに患者様個々のリスクに合わせて予防と治療を決定
  • 予防に特化した歯科衛生士による、隅々までのケア処置

なぜMTMが必要なのでしょうか?

昭和22年から平成18年の約60年間で、日本人の平均寿命は、男性は約80歳、女性は約86歳へと格段に上がり、世界有数の長寿国となりました。しかし、平均寿命が延びたと言っても、寝たきりであったりや認知症を患う方も増え、400万人を超える方が介護を必要としています。これからも健康でい続けたい、健康長寿を伸ばしたい。というのが人のお願いではないでしょうか。

日本国内で、100歳を超えて長生きしていらっしゃる方は約3万5000人以上におり、その数は年々増え続けています。その内、元気に日々笑顔で過ごしていらっしゃる方は多くおられます。ですが、口腔内の状態はどうでしょう。厚労省の歯科実態調査によると、最新の動向では80歳時点での平均残存歯数が20本を超える方は50%以上となったようです。年々改善している本データは良い傾向と言えます。

ですが、約半数の方は20本未満です。皆さまのお口を見ている限りだと、20本以上保っている方とそうでない方とでは、生活習慣の差が大きいために、残存歯数にも2極化が起きているのではないかと感じます。お食事の際しっかり噛んでこそ十分な栄養摂取ができますが、この状況だと約半数の80歳の方は、良く噛んだ食事ができていないかもしれません。

日本人の歯の寿命が短い理由

もし、平均寿命の年齢で満足できる食事ができない場合、お口の健康の寿命と体の寿命が逆転していると考えられます。そしてこの寿命の逆転は、体の寿命を減らしていると言えるのです。日本では保険制度の影響もあると思われますが、残念ながら虫歯を始め歯周病などの疾患に対する予防の概念が育ちにくかったと考えられます。

MTMで歯を残すことに成功した国の事例

その日本に対して、予防の先進国であるスウェーデンでは、予防歯科の考え方の1つであるMTMの実践にて80歳でも全26本の歯が残っています。しかしそれは現在の話であり、30年前まではスウェーデンでも日本と同じ状況にありました。日本は虫歯になってから通院するのに比べ、他国は虫歯にならないために通院します。MTMを実践することで、80才で26本の歯を残すことは日本でも可能と考えています。

歯を失うと死亡リスクが高まるとのデータも

死因割合からすると、日本人が3人いたら、1人はがんでもう1人は血管系の病気(心臓病あるいは脳血管障害)で亡くなります。血管系の病気は死に直結しやすく、治療後の後遺症から寝たきりや認知症など、QOL(生活の質)を著しく落とす原因にもなり得ます。

つまり、できるだけ長く元気に過ごすためには、血管の病気の主な原因となる「動脈硬化症」が起こらないようすることが大切です。動脈硬化症は、いくつかの危険因子により引き起こされますが、その中で重要なものは、われわれの生活習慣の乱れによって起こってくる高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症などがあります。また、こうした生活習慣病の一つに虫歯、歯周病も含まれます。たかが虫歯、歯周病などと軽視して甘く考えないでください。歯を失うと死亡リスクが増えるというデータ(8020健康調査研究報告、H25年3月)があります。そして、それはひとりの人に重なって起こってきます。

肥満から始まるメタボリックドミノ

この重なりというのは、肥満が深く関わるということが明らかになってきました。近年よく取りざたされている"メタボリックシンドローム"という概念は、肥満、とくに内臓肥満が原因となって生活習慣病が重なっている状態を表します。メタボリックシンドロームという状態が定着してしまうことで、死因にもなり得る血管の病気である動脈硬化症の原因となるため、大変注目されているのです。そして、動脈硬化症は、症状がでないまま長年かかってどんどん進行してしまいます。

こうした生活習慣病がおこってくると、先ず早い段階で腎臓に障害が現れます。そのことが原因となって心臓や脳の機能を悪化させることが最新の研究で分かってきました。腎臓の障害は"慢性腎臓病"と診断されるようになり、動脈硬化症の危険因子としてとても関連が深いと注目されています。

つまり、乱れた生活習慣により肥満となり、メタボリックシンドローム(血圧上昇、血糖の上昇、脂質の異常)という状態になることで、動脈硬化症の進行、慢性腎臓病、糖尿病発症、脳血管障害、心臓病、腎不全(腎透析)、失明などと、人間の一生の中で一連の関連性をもって起こってくるのです。因果関係のある病気同士、それぞれが影響し合って、ご自身が気付かないうちにどんどん悪くなってしまい、気付くと元に戻れない状態になってしまいます。

医療法人靖正会にしさんそう歯科では、一連の流れを"メタボリックドミノ"という言葉で説明し、虫歯や歯周病も生活習慣病の大きな因子の1つとして捉えています。メタボリックドミノは、お口の健康を損なうことからもスタートしてしまいます。
メタボリックドミノは、倒れているドミノ(駒)の数ができるだけ少ないうちに、つまりできるだけ早く治療すると、より倒れるドミノを少なくすることができます。歯に関していうと、なるべく少ない欠損歯の状態で、生活習慣を含めた管理を当院常勤の管理栄養士とともにさせていただくことによって、倒れているドミノ(歯)が少ないうちに今後倒れるドミノ(歯)を予防します。

そのために患者様、歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士でチームを組み、患者様の真の健康による幸せを追求します。皆様の健康長寿の助けになるように、トータル、ライフロングケアーを行う医師としてみなさんをお待ちしております。

MTM治療の流れ

1日目(初診日)
  • 受付・問診票の記入

    患者さんの状態を知るため問診票を記入して頂きます。

  • 問診、レントゲン撮影・口腔内写真撮影

    問診票をもとにお話を聞かせて頂きます。お悩みや気になること等、何でもご相談下さい。その後、レントゲン写真の撮影、お口の中の状況を詳細に把握するために口腔内写真の撮影を行います。

  • 歯科医師による診断・説明

    歯科医師が口の中を拝見します。その後、歯周病検査、その他検査説明、今後の見通し説明を行います。

  • 応急処置・歯周病検査及びデータ作成

    痛みや腫れ、穴が開いている場合等、不足なく応急処置を行います。歯周病の罹患状況の確認のために検査を行います。

2日目
  • 予防についてのDVD鑑賞

    予防についてのDVD鑑賞後、唾液の量や緩衝能力、唾液に含まれる虫歯細菌数を調べます。

  • 唾液検査(サリバテスト)の実施

    お口の中の状態や虫歯の原因を調べるため、唾液を採取し唾液検査を行います。検査中、全く痛みはありません。採取した唾液中のミュータンス菌やラクトバチラス菌を数日間培養します。

  • 口腔内写真・レントゲン撮影

    さらに詳細な情報を得るため、口腔内のあらゆる角度からの口腔内写真やレントゲンを撮影します。

3日目
  • 検査・説明

    歯科医師による唾液検査(サリバテスト)、レントゲン検査、口腔内写真説明、初期治療説明を行います。

4日目~数回かけて
  • 歯科衛生士による指導

    本格的な治療を始める前に、予防のプロである歯科衛生士によるブラッシング指導やホームケア指導を行います。また、スケーリング(歯石除去)で歯面にこびりついた歯石を機械的に除去します。

  • PMTC(機械的歯面清掃)

    歯をつるつるにします。

  • プロフェッショナルフッ素塗布

    歯の脱灰を予防し、虫歯になりにくくコーティングします。

最終回
  • 再評価のための口腔内写真、歯周組織検査

    初期治療によって改善された状態を患者様とともに確認します。

メンテナンス

口腔内の状況にもよりますが、2ヶ月から6ヶ月に1度メンテナンスを実施することが大切です。健康で美しい歯を維持するためのメンテナンスはとても大事です!!

アクセス・診療スケジュール Access / Schedule

医療法人靖正会 にしさんそう歯科 ナカムラクリニック
〒 571-0057 大阪府門真市元町27-3
TEL 0120-74-5454

※土曜祝日は8:30〜14:00の診療となります。
休診日:日曜日・第1火曜日(祝日の場合は第2火曜日)
尚、最終受付時間は診療時間の1時間前になります。

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