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ドクターブログ|ラバーダム防湿について

2017年12月8日
こんにちは!
歯科医師の山田幸平です。

ラバーダム防湿をご存知ですか?

歯科の治療中には、小さな詰め物や被せ物などの修復物、また治療に使用する小さい針のような器具などが、口の中に入ってきます。
狭い口の中で処置を行う際にこれらの修復物や治療器具が歯科医師の手から偶発的に喉の奥へと滑り落ち、飲み込んでしまうことがあります。
喉から食道へと落ちていく場合は誤飲、また気管に迷入した場合は誤嚥と呼びます。
誤飲の場合、便から体外に排出されることもあります。
しかし消化管に残留した場合は開腹手術により外科的に摘出しなければならないことも可能性としてあります。
誤嚥の場合は、早急に内視鏡を用いて気管から摘出しなければなりません。



ラバーダム防湿と言われる処置により、この危険を回避することができます。
下図のように薄いゴム製のシートで治療対象の歯以外を完全に覆います。
お口の中の環境と歯とを完全に隔離することができるため、喉の奥への修復物や器具落下のリスクは非常に小さくなり、安全に治療を行えます。この手技自体は19世紀から行われているものです。



 全ての医療行為は人間が行うため、修復物や器具が喉の方へと落下してしまうことは偶発的に起こり得ます。治療技術の上手下手とは関係ないのです。我々は偶発的な事故を想定し安全対策を行って治療できているか?が非常に重要だと考えています。

 通院されているクリニックが、ラバーダムを用いた治療を状況に応じて行っているかどうか?これはそのクリニックが安全な歯科治療を提供しているかどうかの基準の一つと言えるでしょう。

 次回もラバーダム防湿と修復治療や歯の根の治療との関わりについてお伝えします。

門真市 守口市 にしさんそう歯科
0120-74-5454

出典:”Endodontics” by Arnaldo Castellucci

更新日: 2017-12-08